同じ試合を観ていたのに人によって見え方がぜんぜん違う話 井上拓真VS那須川天心

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2026年9月27日

トヨタアリーナ東京で今年屈指のビッグマッチ井上拓真選手VS那須川天心選手のWBC世界バンタム級タイトルマッチが行われた。

私はやや井上選手を応援していた立場だが、那須川選手も大好きだ。

那須川選手が千鳥の相席食堂に出演した際、海辺でシャドーボクシングをしながら海へ落ちていくシーンではお茶を吹き出すほど笑ったし、那須川選手のサービス精神を感じて人間性にも惹かれた。

結果は皆さん知っての通り3-0で井上選手が王者防衛に成功した。

私が試合を観ていて判定の詳細まで分からずとも井上選手が優勢だろうなと思っていたので、結果が出た時に「やっぱりね」と思ったと同時に「これはSNS荒れるやろうな」と思った。

SNS上では判定の結果に賛否が分かれる結果に

荒れた一因は「7Rで那須川選手がダウンを奪っているのに、判定で負けるのはおかしい」という声だった。

私のタイムラインを見た範囲ではかなり賛否が分かれている印象を受けた。 おまけにファン同士のリプライ合戦になり、本人や公式のSNSに誹謗中傷を書き込む人もいて、熱い試合で私の気持ちが高ぶっていたのが一気に冷めて引いていった感じがした。

ファンの心の中で働いてる4つのバイアス

自分の信じる何かに視野が狭くなっているいわゆるバイアス状態だ。

ここで今回ファンの中で働いている心理的バイアスについて紹介する。

確証バイアス

推しに有利な情報だけ拾って、不利な情報は流す。今回ではレフリーが取らなかっただけでこれはダウンでしょって動画が両陣営のファンから出ていた。

井上選手のこれはダウンかもね、那須川選手のこれもダウンだよね。みたいな両者への公平なポストは(あったかもしれないが)本当に見なかった。

認知的不協和

「絶対勝つ」と信じていた分、負けを受け入れるとしんどくなるので「判定がおかしい」と考えたほうが楽になる。

タバコは体に悪いと分かっているのに吸っている人が「ストレス解消になるからむしろ身体に良い」って理屈がこれにあたる。

動機づけられた推論

結論(応援していた選手が勝った/勝ってた)が先にあって、理屈を後からつける。

内集団びいき/外集団攻撃

「うちの選手 vs あっちの選手」の構図になると、相手選手への敵意が強まる。

リプライ合戦を見てこのスイッチが入ったなと思った。

実際、私が「井上選手が優勢だろうな」と思ったのも、応援する気持ちが先にあって、後から理屈をつけていただけかもしれない。
反対意見もしっかり見て、「今の自分はどっち側の視点で見ているのか」と自問する。自分にもバイアスが働いているかもしれないと俯瞰する力が、大切だと思う。

試合は本当に素晴らしかった

那須川選手の最後まで一発で仕留める可能性があると思わせる気迫と攻撃力、井上選手のスピード、ボクシングのうまさ、結果は本当に紙一重だったと思う。

本日の俺アップデート

応援するのは自由だ。

でも、熱くなった自分が誰かを不幸にする言葉を打ち込む手前で、一回スマホを置ける様になることが大切だと思う。

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